盛岡市医師会
平成22年度事業計画


 長引く経済不況、政権交代、地域医療の崩壊、加えて新型インフルエンザの流行という、まことに先行き不透明で不安定な社会情勢の中で、国民はもだえ苦しんでいる。
 一方、医療界に目を転じれば、前政権による社会保障費の機械的削減を続行した事により、診療報酬は大幅減収となり、病院・診療所ともに、経営が立ち行かなくなってきている。期待した新政権の医療経済対策は、相も変わらず財務省主導の予算編成により、診療報酬は僅か0.19%増に止まり、この中で、勤務医や救急医療や産科、小児科などの対策費に重点的に回されることになった。しかし、同じパイの奪い合いの様相を呈しており、特に再診料の問題は、医療崩壊阻止あるいは医療再生の観点から考えると、まことに由々しき事態である。病院と診療所の再診料に格差の存在すること自体がおかしいが、再診料の高い診療所を下げ、病院を上げて同額にするのではなく、再診時の医師の技術料の価値をいくらに評価するかを改めて議論しなければならない。さもなくば病院崩壊の次は診療所崩壊が必ずやって来て、日本の医療は壊滅してしまう。
 このように、混沌とした時代だからこそ、政権与党に擦り寄るのではなく、われわれは毅然とした態度で、われわれの主張を全国民に向かって語りかけなければならない。
 盛岡市医師会は市民向けの各種事業や行事を通して、より多くの市民と交流し、さまざまな市民の声に耳を傾けながら、市民の期待に応えるべく努力をして行かなければならない。

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