「盛岡CKD病診連携 診療情報提供書」の運用の開始について

2021年1月26日

 糖尿病性腎症による末期腎不全患者が新規透析導入症例の多数を占めるに至っており、大きな問題となっています。この状況を打開するには、腎症の早期の段階からの十分な介入と専門医療機関との連携によって進展を食い止めていく必要があります。  特に尿中微量アルブミン検査は、糖尿病性腎症のリスクが高まり始めた患者を拾い上げ、早期に適切な治療につなげるためのものとして重症化予防対策の最も重要な位置づけとなりますが、実際には、そうしたスクリーニングを受けている患者さんは極めて少数なのが現状です。

 そこで、このたび専門医療機関である岩手医科大学内科学講座腎・高血圧内科並びに岩手県立中央病院腎・リウマチ科の多大なご理解とご協力のもと、日本腎臓学会ガイドラインに基づいた「かかりつけ医から専門医への紹介基準」および「盛岡CKD病診連携 診療情報提供書」を作成し、広く普及を図ることといたしました。

 ご協力いただく両院には、重症化リスクの高い患者さんやすでに重症化している患者さんへの必要な薬物療法の提案や食事療法・運動療法の指導などを実施していただくことになりますが、本情報提供書では基本的に、かかりつけ医と共同で治療をマネジメントしていけるよう、今後の治療方針についても、かかりつけ医側から希望を出すことが可能となっております。

 重症化予防対策を地域で展開していくためには、会員の皆様の協力が不可欠であります。貴院におかれましては紹介基準に照らし合わせて、もし該当する患者さんがいた場合は、本提供書をご活用いただき、岩手医科大学内科学講座腎・高血圧内科もしくは岩手県立中央病院腎・リウマチ科へご紹介くださいますようお願いいたします。

令和3年1月
盛岡市医師会糖尿病対策委員会

「盛岡CKD病診連携診療情報提供書提供書」の様式の
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紹介方法について

【岩手医科大学 腎・高血圧内科への紹介】
・岩手医大から送付される「内丸メディカルセンター外来担当医表」をご確認のうえご紹介ください。
・新患受付は午前11時までとなります。
  岩手医科大学附属病院内丸メディカルセンター
  〒020-8505 盛岡市内丸19-1
  Tel. 019-613-6111(代表)

【岩手県立中央病院腎・リウマチ科への紹介】
・同院の地域医療福祉連携室を通じて事前の予約をお願いします。
  岩手県立中央病院
  〒020-0066盛岡市上田1-4-1
  Tel. 019-653-1151(代)

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