子どもの救急医療体制について
●心配な子どもの発病
夜になって赤ちゃんが急に熱を出し咳込む。幼児が入眠後に大量に吐いて、ぐったりしている。
このような、夜間や休日の子どもの突然の発病は、親御さんや御家族を大いに心配させます。
●休日や夜間も診察しています
子どもの急病に対し、私ども盛岡の小児科医は、盛岡市夜間急患診療所に交代で出務し、毎晩、お盆や年末やお正月も、夜7時から11時まで、20名前後の患者さんを診察しています。また、日曜や祝日は、朝9時から夕方5時まで、市内の病院や診療所が交代で子どもの急病に対応し、この在宅当番医には、1日約100名が受診されています。
●365日、24時間体制ですが…
主に、夜11時以降の急な発病や入院を必要とする場合には、小児救急入院受入病院が、県立中央病院、盛岡赤十字病院、国立病院機構盛岡医療センターで交代して対応しております。毎晩、40名前後の方が受診し、うち入院する方は2〜3名です。このように各救急病院や盛岡市医師会が中心となり、365日、24時間、診療時間外も子どもの急病を診察していますが、最近困ったこともあります。
●時間外の診療になると……
2〜3日前より鼻汁があったが、日中は親御さんの都合で受診しなかったので・・・。朝から吐いており様子を見ていて受診せず、夜になって・・・と、診療時間外に受診される方が増えています。病院や診療所の時間外の診療は、急病の子どもを対象としています。人手等でも、時間内とは大きな差があります。可能な限り診療時間内の受診をされて下さい。
●盛岡市夜間急患診療所をご存じですか?
2番目は、時間外診療の多くの方が岩手医大を受診されています。このため、岩手医大では、重症な子どもの急病の治療に支障を来たしております。人的負担も増しています。盛岡市夜間急患診療所などの受診も考えて下さい。
●子どものために、診療時間内の受診を!
いつでも、どこでも、どなたでも受診可能な子どもの救急医療体制です。しかし、日中の診療時間内に受診出来る方は是非、時間内に受診されて下さい。子どもの救急医療体制を維持する為にも重症な子どもの為にも。
病状からみた医療機関の受診の仕方
子どもの気になる症状からみた医療機関の受診の仕方をチャートにしてみました。
注)あくまでも目安・参考ですので、おかしいと思ったら早めに受診をして下さい。